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空気集熱式ソーラーのオープン化

ОMソーラーシステムに代表される空気集熱式ソーラーシステムが、今、大きく変ろうとしている。

芸大名誉教授奥村昭雄によって開発された空気集熱式ソーラーシステム「ОMソーラー」は、日本のパッシブソーラーシステム(空気集熱式)を代表する技術として、大いに進展し普及してきた。
その技術は、この二十数年間にわたって、ОMソーラー協会を中心に、これまで2万棟を超える住宅・学校建築・病院建築・福祉施設等々に導入(パッシブソーラーの普及世界一)され、日本の太陽エネルギー技術の分野において大きな役割を果たしてきた。

しかし、環境共生の技術として優れた内容を持ちながら、その普及に際して採用されたボランチャイズと言われる地域毎の加盟工務店制度、そして、特許の壁に阻まれ、その技術のクローズ性が指摘されてきた。
それが、昨年2006年12月26日の基本特許期限終了に伴い、ОMソーラーとされた「空気集熱式ソーラーシステム」が、晴れてオープンな技術として広く普及する条件が整った。

そんな状況の下、今までの、ОMソーラー協会に加盟している加盟工務店による「ОMソーラー」以外に、その技術を活かして営業しようという動きが生まれてきた。

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そんな状況をふまえて、NPO法人BE-WORKS として、高性能な躯体である Be-h@us が備える、Be的な空気集熱式ソーラーを目指していきたいと考えている。

まずは、ОMソーラーの技術を担ってきた友さんの環境創機のソーラーシステム《そよ風》とのコラボを考えている。

コメント

実に朗報であります。Be-selfbuildersでの御紹介から注目しておりました。環境創機さんへメールでそよ風の、問い合わせを行いました際も丁寧な御返事を頂きました。
しかし、セルフビルドでソーラシステムを構築するとなると問題が幾つか有ります。設計時のシュミレーションの問題、工事の各工程での煙試験や風量チェックなど周辺技術の展開にどう対応するかなど、やはり専門業者に依託するしかないのでしょうか?
その面でもコラボに期待いたしております。
今一番手に触れて見たい設備機器で有り、ぜひ上京する機会をつくって環境創機さんを尋ね そよ風の作動モデルを拝見したいと考えております。

OMのソーラーシステムを奥村先生と始められた友さんが、Be-worksにご協力頂けるのは大変有難いことで、Be-h@usが魅力的になるのは間違いないでしょうね。
セルフでもやりやすいように、改良されていると聞いています。

go-shiyoさん、こんにちは石原と申します。
設計時のシミュレーションは大切ですが、基礎的には近隣のアメダスデータ(温湿度・季節風や風向)や敷地の狭域での条件、南側に生えてる樹木の種類などが最初の取りかかりです。OMの機械を作っていた友さんをリーダーにした、経験豊富な環境創機ですが、どう作るかよりも何を作るかがポイントです。NPOでもお手伝いしますのでご質問下さい。

初めまして石原さま、コメントありがとう御座いました。
自然相手のパッシブソーラですが、ついつい装置そのものに注力しがちであります。今回のご意見で改めて、それを再認識した次第です。
単発的な質問をされてもお困りでしょうから、何れ総合的に判断できるカタチで御相談致すつもりでおります。
その節は宜しくお願い致します。