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hanawa_h@usの床下暖房

これはなんでしょう?
実は、29日に行われる工事中見学会の会場であるhanawa_h@usの床下に設置されている発熱装置です。
1kwの電気ヒーターを耐火レンガで覆ったもの。
深夜電力を利用して耐火レンガに蓄熱させて使います。

建物の暖房を考えた時に
全館暖房が望ましいですが、ランニングコストが気になるところです。
ランニングコストを押さえるには、効果的な位置に発熱装置を設けることにが第一です。

人間は寒さを足下で感じます。
エアコンや、石油ファンヒーターの暖房では、
どうしても、天井の方が暖かく床はそれに比べて冷たくなってしまいます。
部屋の中の胸から上のところをいくら暖房して、たとえば室温が28度になっていても、なかなか暖かさを実感出来ない。
逆に床面を暖めてあげると、室温が18度くらいでも汗ばむくらいに感じることがあります。
部屋の暖かさは室温だけでは評価出来ないのですね。
そうしたことが、だんだん広く知られるようになって床暖房が良いといわれるようになっています。

しかし、温水パネルや電気パネルを床に組み込んだ床暖房では、パネルの入っているところと入っていないところの温度差が、どうしてもでてしまい、実際に使ってみると不自然な室内環境になってしまいます。人によっては、その温度差に違和感を感じられる方もおられます。

そこで、出来るだけ自然な暖房を実現させるためには、床下全体を暖めて床面の温度差をなるべく均一にしてあげるのがのが良いということになります。それが「床下暖房」という考え方です。これも床暖房の一種ですが、パネル式の床暖房と区別するために「床下暖房」と呼ばれています。

さて、前置きが長くなりましたが
この発熱装置がhanawa_h@usの床下暖房装置です。

床下暖房の考え方と、熱源は深夜電力が良いだろうということは、建て主さんと設計段階で打ち合わせしましたが、発熱装置そのものを設計したのは建て主さんです。

この写真は、通電試験をして表面温度がどのくらいになるか確認しているところです。

最終的には蓄熱体の放熱性能をあげるのと
蓄熱体自身の保護のために上面にアルミ板を取り付けました。

以下、建て主さんよりいただいたデータです。

<床下暖房装置の仕様>

蓄熱レンガ:耐火レンガ SK-34 コーナンで207円×16個(1基分)
シーズヒーター:河合電気産業(特注) 200V 1KW 1本9,700円
断熱材:黒崎播磨 WDShigh 10mm厚 1基分2,970円
アルミ放熱板:断熱材が脆いので使用しました
A5052 2mm×250mm×940mm 1枚2,850円
レンガと断熱材の接着剤:テルニック工業 ベタック1200 1缶7,500円
アルミ板上面温度は外周温度が28℃の場合78℃で安定するようです
制御機器はこれから購入予定です

(古川泰司/アトリエフルカワ)

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