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Be-floor(床用3層パネル)

多くの合理化認定工法では、床面の平面的な剛性をとる「火打梁」を省略する為、厚手の合板下地床を採用している例が多い。Be-h@us では、あえて「火打梁の省略」を謳うことをしていない。それは下地工事を排した床の直接仕上工事を目指したいと考えているためである。

破壊Be-h@us 以前の合理化認定工法で、合板下地床での複数回の水平構面実験を行った。その結果は、必ず合板端部の支点部分が捲り上がってしまうという結果となってしまった。これは現実の災害における建物では、床の厚いベニヤ合板が捲り上がり、柱や壁を破壊してしまうと想定される。それを避けるには、合板を10㎜程度の目透かし張りにする必要があるが、合板を下地として考えた場合、それは現実的ではない。
そのような実験経験をふまえて次のように考えた。

1)ベニヤ合板によるビス釘等だけで水平力を負担させるやり方には、構造的に少し無理がある。
2)たとえ F☆☆☆☆(星4つ)仕様のベニヤ合板でも、天井面と床面と二重に室内空気を汚染することにならないか。
3)ベニヤ合板をビス釘などで @100〜150、即ち1枚のベニヤに42本〜45本程度のビス釘打ちを施工するという手間をかけながら、その上に高価な仕上げ材を張るという手間をかけなければならない。

それらの問題を解決する為、Be-h@us は根太組を排し梁桁の上に施工するだけの、そのまま仕上(床及び天井)となる床パネルを用意した。ただし「火打梁」は省略できない。

fp初期の床パネルは、巾 500 及び 巾 333 の、厚さ 35ホワイトウッド2層の集成材であったが、諸般の事情により中止され、現在はホワイトウッド3層合板仕様幅ハギ集成材に変更された。
板幅は伸び・縮み・反り等の問題を極力少なくする為に厚さ 34 巾 333(1×1/3 )としている。長さは2m、3mの2種類である。
端部の加工はヤトイ実方式とし、施工方は床材表面からのビス打ちを標準としている。

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